できるビジネスパーソンの健康管理~今すぐできること3選~
毎日仕事が忙しく、プライベートも充実している。気力・体力ともに充分。忙しくて外食が続いているけど、栄養のバランスは考えているつもり。少しくらい睡眠不足でも仕事は待ってくれない、周りが私を必要としているのだ…。
今を生きるビジネスパーソンの皆さんは、あてはまる方が多いのではないでしょうか?
当然のことながら、健康管理も仕事のうちです。何かしなくてはいけないと思っているけれど行動に移せない、後回しになっているあなた。これを機に自身の健康と向き合ってみませんか?
健康とは?
「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」(参考文献:健康の定義 | 公益社団法人 日本WHO協会)身体的に病気ではないということだけでなく、精神も健やかで社会的にも良好(生活を営めている)な状態を「健康」といいます。
今のあなたは定義づけられるところの「健康」だと思います。しかし、一生を健康で過ごせるかは「今」のケアにかかっているところが大きいのです。では、具体的にどう行動すれば良いか、詳しく見ていきましょう。
規則正しい睡眠
睡眠不足は…
- インスリンの分泌が悪くなり、やがては糖尿病に
- 食欲増進ホルモンが分泌され肥満に
- 脂質異常症や高血圧など生活習慣病を招く
良いことはないですね。
自分にあったリズム、時間で毎日睡眠をとってください。どうしても自分のリズムが見つからない、寝付きが悪い、朝体がだるいという方は、早めに睡眠外来の受診をお勧めします。また、睡眠不足は肥満の原因にもなりますが、肥満体形の方ですと“睡眠時無呼吸症”が心配です。「あなたはイビキをかいてる」と言われている方は、可能性が高くなります。
こちらも早めに受診しましょう。循環器内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科で診察をしていることが多いです。慢性的な睡眠不足が心身に支障をきたしている状態を”睡眠負債”といいます。20代、30代の睡眠負債は、後に大きな利子をつけて返済することになるかもしれません。
栄養のバランスを考え摂取する
以前ですと“3食しっかり食べる”などと言われていたと思います。しかし、「3食」に囚われすぎて単なるカロリーオーバーに陥ってしまっている方も見受けられます。本当は「3食きちんと栄養のバランスを考えて食べる」が望ましいのですが、3食の部分は強く意識しなくてもよいのかも知れません。
食物繊維やカルシウム、カリウムなどのミネラルを意識して摂り、糖質や脂質は控えめに。
間食やお酒は控えめに、塩分の過剰摂取には特に気を付けてください。
栄養食品について
ドラッグストアなどに行くとたくさんの種類を目にする栄養食品。正しくは保健機能食品といいます。保健機能食品は
- 栄養機能食品
- 特定保健用食品
- 機能性表示食品
の3つに分かれます。
ドラッグストアで目にするサプリは“栄養機能食品”テレビの通販番組で目にする物の多くは“特定保健用食品”になります。「本来健康の維持・推進の基本は、栄養バランスのとれた食事・適度な運動・十分な休養です。安易に健康食品で栄耀の偏りや生活の乱れを解決しようとせず、食事・運動・休養の質を高めるための補助的なものとして、健康食品を上手に利用することが重要です」(消費者庁HPより引用)
ですので、健康診断で指摘されたから摂取するようなものではありません。「○○ポリフェノールが…」などと言われると効くような気がしてしまいますが、血圧が高い、コレステロール値が基準外、血糖値が…などの指摘をされたら早急に、素直に受診しましょう。
適度な運動
軽いストレッチやジョギングなどをすると、頭や心がスッキリした感じがしますよね。実際に最新の脳科学では“運動が集中力や記憶力を高め、仕事のパフォーマンスを上げる”ということが解明されてきているようです。理想的な流れとしては、朝早く起床してストレッチ、になると思います。仕事の後にジムへ行って体を鍛える、というのも良いですね。就業前、仕事中の軽いストレッチも効果が高いようです。
おわりに
健康管理について、睡眠・食事・運動の観点からまとめてみました。振り返ると、昔から言われている事だということに気づきます。早寝早起き、一汁三菜、腹八分目、適度に体を動かす。当たり前のことを当たり前に行うことは、案外難しいことだと思います。しかし、できるビジネスパーソンには、こなす価値のあるタスクです。
精密機械加工などを仕事としていたが一念発起し福祉マンに。20年務め、大病を機にライターにジョブチェンジ。趣味はカメラ。機械モノ、福祉や健康についての記事を得意としています。