【特集】湘南美容クリニック 美容皮膚科医 林篤志さん
美容皮膚科医 林篤志さんのプロフィール
1990年11月14日生まれ、山口県出身。中学時代から美容医療に関心を持ち、徳島大学医学部へ。卒業後、東京高輪病院での勤務を経て、2020年4月に湘南美容クリニックに入職。高い技術力と優しく誠実な対応にお客様からの信頼も厚く、2年目ながら湘南美容クリニック(SBC)の若きエースドクターとして活躍中。
お仕事
湘南美容クリニック 新宿本院 皮膚科医局長
湘南美容クリニックで働こうと思ったきっかけは?
一般的に、ドクターは医学科卒業後の初期研修で様々な科を回ってから専門にする科を決めることが多いのですが、僕は14歳のときに美容皮膚科医になりたいと決めました。
田舎の中学校で所属していた軟式テニス部は、練習中に水を飲んではいけない、もちろん日焼け止めなんかは塗ってはいけないという、厳しい慣習が未だに残っているところでした。そのような環境の中で、僕はこっそり隠れて日焼け止めを塗っていました。テレビや雑誌では日焼け止めを推奨しているのになぜダメなんだろう、肌に対する文化や価値観が浸透していないからなのではないかと、14歳ながらに考え始めました。
当時ディオールオムのクリエイティブ・ディレクターとして活躍していたエディ・スリマンから、とても大きな影響を受けました。ファッションの歴史を変革し、その後の時代に多大な影響を残すものとは、ファッションそのものではなく背景にある新たな文化や価値観です。2000年代に、エディ・スリマンはメンズファッションをスキニーでミニマムなラインとして発表しましたが、それはある意味で男女の差が曖昧となっていく時代の流れと呼応して大きな動きとなっていました。
これは、男前、ハンサム、イケメンという言葉の変遷にも表れています。エディ・スリマンはメンズファッションの大きな部分を再定義し、その影響は彼を知らない人々が身に着ける現在の服装にも見て取ることができます。ファッションが変化するということだけではなく、その背景となる人類の文化や価値観の変容を多感な時期に身をもって経験しました。
皮膚に対する錯誤な考え方もこれからの時代に新たなものとなっていく、そしてその一翼を担いたいと美容皮膚科を目指しました。この考え方は、『美容医療をもっと身近に』という現在のSBCの理念にも集約されています。
仕事の魅力はどこにありますか?
全国100院以上あるクリニックの中心となる新宿本院で、皮膚科を専門に働いています。
病を診断して国民一律の治療を提供する保険診療と異なり、美容医療はお客様の理想と医学的背景を併せて施術を行っていきます。お客様が「ヒアルロン酸で法令線を完全に消したい」と思われていても、ドクターは「法令線を完全に消すと、顔が面長に見えたり、他の老化のある部分との差が生まれて不自然に見えることがあるため、法令線へのヒアルロン酸だけでなく機器などを用いたリフトアップを組み合わせましょう」とお話しさせていただくことがあります。これは、美容院でお客様が理想の髪型を伝えた後に、それに対して美容師さんが髪質や顔の骨格なども考えて、お互いに相談しながら施術を行っていくことと似ています。
以前、60歳代女性のお客様がご相談にいらしたことがあります。美容医療は初めてであり「怖い、痛い、高い」というイメージをお持ちで、当初は敬遠されていましたが、ご家族が当クリニックでとても綺麗になられたのをご覧になって、勇気をもってご来院されたとのことでした。ご本人が気になる部分をお聞きし、その老化のメカニズムとそれぞれに対応するアプローチをお話しして一緒にご相談しながら、一番気になるところから施術を始めました。
僕が驚いたことは、その方が施術後のアンケートに「年をとることが、楽しくなりました」いうお言葉を書かれていたことです。年齢を重ねるというネガティブなこと自体が、ポジティブに捉えられるようになった。価値観が変わるという、14歳の僕が目指した想いをそこに再発見することができました。美容医療は、自身の気持ちに寄り添い、前向きに、ときに不安を取り除いてくれます。自分自身や周りの世界への感じ方さえも、豊かにすることができます。
ミライの扉(目標や展望)をお聞かせください
スティーブ・ジョブズなど歴史に残る人々の功績のひとつは、これまでにない製品を生み出したことだけではなく、その背景となる『新たな価値観や生活様式を作り出し浸透させたこと』であり、各分野で数十年に一度起こるそのような革新を経て、人類の文化は進んでいるのだと思います。そして、SBCという企業が美容医療において人類の発展に寄与できることのひとつが、『美容医療をもっと身近に』という言葉に集約されています。
毎月美容院に行く感覚で美容皮膚科に通う生活様式が浸透し、心身ともに豊かに年齢を重ねることができる文化を形作れたらと思います。日々の診療に加えて、より良い施術の確立とそれをお客様へ伝えるツール作り、新人ドクターの教育やグループ全体が向上していく仕組みを構築することで、業界シェアトップであるSBCが高品質な医療を低価格で実現していくことを目指します。
新サービスの紹介
現在SBCが力を入れて提供しているのが『メディカルサイズダウン』という治療です。
脂肪細胞の数や分布は思春期に決まります。ダイエットしても、脂肪細胞は大きくなったり小さくなったりするだけのため、リバウンドが簡単に起きてしまいます。また、ダイエットによって減少するのは主に『内臓脂肪』のため、身体の輪郭を形作る『皮下脂肪』を減らす『部分痩せ』は難しいのです。
クールスカルプティングという機器は、冷却により脂肪細胞を分解除去することで、脂肪細胞の数自体を減らすためにリバウンドが起きづらく、『皮下脂肪』が減少するため『部分痩せ』を行うことができます。ダイエットにおいても、クリニックで行う『メディカルサイズダウン』が現在ひとつの文化となりつつあります。
インタビュアーより
新宿の高層ビルのワンフロアにあるクリニックに、少々緊張しながら取材クルーと伺いました。現れたのは貴公子のようなイケメン先生。
見た目の爽やかさとは裏腹に美容医療に対する思いは驚くほど熱い!新技術の解説もとても分かりやすく、惹き込まれます。
林先生がいてくれたら年を重ねることはもう怖く無いですね♪(インタビュー:高村麻代)